編み物のカール現象に関する論文が発表されました!

編み物のカール現象に関する論文が発表されました!この研究では、編み物が自発的にカールする力学現象を対象として、系の力学モデルによる計算機シミュレーションと、編み物の実験を組み合わせた研究を行いました。ニットやセーターといった編み物は、1次元の糸に3次元的な曲線形状を与え、これを2次元的に展開することで構成されています。この際、糸の残留張力を調整することでミクロな3次元的安定形状が変化し、これがマクロな2次元的安定形態へと影響を与えます。この研究では、編み物の階層的な構造が織りなす力学機構を理解することで、編み物のカールという日常的な現象を理解・制御できること明らかにしました。この研究は、慶應大学の佐野先生・田尻さんとの共同研究です。

Curling morphology of knitted fabrics: Structure and Mechanics
K. Tajiri, R. Murakami, S. Kobayashi R. Tarumi and T.G. Sano
Extreme Mechanics Letters, VOL. 76, 102300
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